水木しげるさん逝去。絶対に知っておきたい『幸福の七カ条』
ゲゲゲ・・・
日本を代表する偉大な漫画家、水木しげるさんが死去された。
妖怪をこよなく愛し、自らの戦争体験を漫画の世界にも生かした。彼の描く妖怪はどことなく親しみがあり、「人間らしさ」が漂っていた。
三鷹市深大寺にある「鬼太郎茶屋」を訪れたときのことだった、壁に貼られた水木さんの『幸福の七カ条』に目が奪われた。
改めて、ここで紹介させていただきたい。
『幸福の七カ条』
第一条 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。
第二条 しないではいられないことをし続けなさい。
第三条 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。
第四条 好きの力を信じる。
第五条 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。
第六条 怠け者になりなさい。
第七条 目に見えない世界を信じる。
「怠け者になりなさい」
この言葉の意味は、勤勉さが良しとされる現代社会に呑まれた人々にはわからないと思う。でも、人間大切なことは目には見えず、一度、立ち止まってゆっくりと自らを省みてみないと、理解できない世界があると思う。
「好きの力を信じる」
やってみればわかるのだが、人間、「好きなことをし続ける」ことほど、勇気のいることはない。その勇気がないから「好きなことでは食べられない」という言い訳をもとに、好きでもない仕事をしている人たちが多いのだと思う。
そんなことでは、妖怪に笑われる。
好きなことは、人を幸せにする。
好きなことをするとき、人は、ピュアになる。
水木先生の七カ条こそ、現代に必要な幸福の哲学なのだと思います。